【事例あり】物流業界における受発注システムの効果的な活用方法とは?

2024.01.19

【事例あり】物流業界における受発注システムの効果的な活用方法とは?

時間外労働の規制によって労働力不足が見込まれている物流の「2024年問題」への対応が迫られる中、業務効率化を推進する機運が高まっています。その流れは、物流業界だけでなく、メーカーや製造業界、卸売業者などの中の自社で「配送」まで行う会社も含まれています。そのような会社群では、古いシステムを使用していることが多く、注文を会社内でしか確認できないことも珍しくありません。このような環境下で、いつでもどこでも注文を確認できる新たなクラウド型の受発注システムへの注目が集まっています。

物流業界の現状と直面している課題

まず初めに、物流業界の現状と直面している課題について見ていきましょう。

物流の2024年問題

20244月からトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準告知が適用され、労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されています。これまでの輸送能力を維持しようと思ったら、人材をこれまで以上に確保しなければなりませんが、それも難しく、深刻な人材不足に陥っている状況だと言えます。
(出典:全日本トラック協会

物流の小口多頻度化

需要の変化により、物流が、必要とされているときに必要な数だけを配送するという形に変化してきています。これは、物流コストが余計に掛かるほか交通渋滞や環境問題を悪化させるという指摘もあり、物流業界の直面する課題の一つとなっています。
(出典:日経クロストレンド )

燃料の高騰

ウクライナ情勢の影響により原油価格の高騰が起きています。これは国内のトラック事業者や自社の商品を配送している事業者に深刻な打撃を与えています。政府は「原油価格高騰に対する緊急対策」として、補助金を出していますが、それでも根本的な解決には繋がっていません。
(出典:住友電工システムソリューション

物流業界におけるクラウド型受発注システムの重要性やメリット

物流業界におけるクラウド型受発注システムの重要性やメリットこれまで、物流業界の状況や課題を確認してきました。このような状況下で物流業界は、業務効率化を含めたコストカットが迫られている状況にあります。その対策のひとつとして、クラウド型受発注システムへの注目が高まっています。ここからは、クラウド型受発注システムによって、物流の現場がどのように変わっているのかを説明していきます。

リアルタイムでの注文確認による配送の効率化

物流業界では、リアルタイムの注文確認による配送プロセスの効率化が進められています。在庫状況や出荷状況を可視化することで、受注者と発注者の双方にメリットがもたらされています。不必要な問い合わせの削減や、より効率的な配送が可能になっています。

事務所依存からの脱却

事務所に行かないと必要な情報が得られなかったり、FAXの送受信ができないなど、物理的に事務所に依存してしまっている事業者様は多く見受けられます。クラウド型受発注システムを活用することで、いつでもどこでも必要な情報を確認でき迅速な配送を行うことができるようになっています。

手作業によるミスの削減

エクセルや管理システムに別途入力をしている事業者様もいらっしゃいます。クラウド型受発注システムはそれらを自動で入力できるため、その手間も必要なく、ミスをしないようにしないとと無駄な集中力を割く必要もなくなります。

自社配達を行う企業への〈クラウド型受発注システム〉の広がり

自社配達を行う企業への〈クラウド型受発注システム〉の広がりクラウド型受発注システムを活用しているのは物流業者だけではありません。メーカーなど自社で作ったモノを業者に出さず、自社で配送まで行う企業も増えてきています。それだけでなく、配送や在庫管理も含めた受発注業務のみをアウトソーシングとして請け負う会社も増えてきています。そのような会社においても、クラウド型受発注システムは活躍しています。

スマホで注文を確認できたり、受注チャネルを1本化して効率化を図ったりしながら、なかなか人手が集まらない配送の現場でも、高い効率性を実現しながら業務を遂行できています。足りない人材を一人ひとりの効率性で補うためのシステムは日々進化しています。

クラウド型受発注システムの機能

クラウド型受発注システムの機能これまで、物流業界や自社配達を行う企業におけるクラウド型受発注システムのメリットをご紹介してきました。ここからは、具体的なクラウド型受発注システムの機能について深掘りしていきたいと思います。この機能があれば、自分たちの業務はこう変化すると想像しながらお読みいただけると幸いです。

受注企業側の機能

まずは、受注側企業側の機能を説明していきます。

①注文機能
取引先企業の注文を一覧で閲覧したり、それらを検索したりできる機能です。また、個別の注文の配送ステータスや入金管理、キャンセル対応なども可能です。

②商品管理機能
商品をカテゴリに分けて管理をします。商品ごとに税率や納期、出荷日が異なる場合も多いので、それらを詳細に設定できるサービスが望ましいです。

③発注企業管理機能
発注企業を管理したり、発注企業ごとに商品単価を設定したりする機能です。企業ごと、企業内部の支店ごとに商品の公開/非公開を設定することも可能になります。

これらの機能以外にも、企業の請求管理や企業の従業員管理などの機能を有しているサービスもあります。

発注企業側の機能

次に、発注企業側の機能を説明していきます。

①発注機能
商品を検索し、商品を発注する機能です。カテゴリごとに絞り込んだり、並べ替えたりしながらの検索も可能です。

②発注履歴管理機能
発注履歴を確認する機能です。それだけでなく、そこからの再注文や、注文した商品の配送ステータスや出荷日などもリアルタイムで参照することができます。

③発注企業管理機能
支店ごとに出荷先や請求先の設定を可能とする機能です。

④基幹システムとの連携機能
現在、利用している基幹システムと連携することも可能です。その場合は、導入までに時間がかかってしまう場合もありますが、より便利で効率的な受発注を行えるようになります。

実際の導入事例

実際の導入事例ここからは実際の導入事例を見ていきます。

熊本の運送会社ヒサノ様の事例

株式会社ヒサノ様は、半導体製造装置をはじめとする精密機器の輸送のほか、ピアノやコピー機、引越しや事務所移転を行なっている運送会社です。

配車担当者の暗黙知で業務が采配され、その人のスキルに頼り切った属人性の高いやり方で仕事が行われていることが非常に大きな問題となっていました。また、そのような配車や人員配置、受注情報などを紙で管理しており、繁忙期にはオーバーブッキングが起こったり、未確定のプロジェクトが確定した際に急遽人が必要になり混乱が生じたりなど、紙での管理の限界を感じていました。

そこでヒサノ社は、今まで紙で行なっていた管理を全てシステムに移し、リソース配置は属人性に頼るのではなく、システムで完結させてしまうように方向転換をしました。

元々はITに関する知識がゼロに等しいITに疎い社長でしたが、必要に迫られ開始したデジタル化で、周りの人たちと助け合いながらプロジェクトを完遂し、DX認定事業者として政府から表彰を受けています。
(出典:DX SQUARE
(出典:日経クロステック

豆やナッツ類を加工販売している有馬芳香堂様の事例

有馬芳香堂は、2021年に創業100年を迎えた、豆類やナッツを加工販売している企業です。素材と鮮度を大切にするというモットーから、小売店への直接販売にこだわっています。

古い基幹システムは、そのほかの受注システムや送り状システムと連携しておらず、手入力での連携を余儀なくされていました。このような状況から、生産性向上と業務効率化を図るため新たな受発注システムを導入することになります。

最終的な導入効果に関しては、以下のとおりです。

・従来よりも処理スピードが劇的に速くなり、ストレスもなく、仕事がスムーズになった
・導入後に、人的な誤出荷はほとんど起きていない。省力化と時短が達成できている。
・荷物の検索ができるようになり、お客様への対応時間を早めることができた。
・出荷先や運送便の急な変更にも対応できるようになった

上記のように、新たな受発注システムを導入することで、現場の負荷は軽減し、作業効率は大幅に向上したといいます。
(出典:Autoジョブ名人
(出典:PR TIMES

青果卸業を営むトーシン青果様の事例

青果卸業を営む株式会社トーシンでは、電話やFAXといったアナログ受発注により生じる受発注業務の手集計によるミスや、そのリカバリーにかかる本来生じなかった工数の増加などの問題がありました。この問題は、事務作業の場面にとどまらず、配送ドライバーの待機時間にも繋がってしまい、人件費コスト増や、お客様への配送の遅延などを引き起こしていました。

そこで、受発注システムを導入することとなります。導入効果としては以下のとおりです。

・請求業務にかかる時間が、3日から3時間に削減
・受注管理の作業時間が1日あたり23時間削減
・取引先の8割が受発注システムを活用
・紙管理の保管コスト削減

上記のような効果がありました。
使ってもらえなければ意味のないシステムですが、ITに疎い人でも直感的に使えるわかりやすいデザインのものであれば、レガシーな産業でも問題なく活用いただけます。
(出典:PR TIMES

まとめ:「効率化が迫られている物流業界を受発注システムでデジタル化」

まとめ:「効率化が迫られている物流業界を受発注システムでデジタル化」本記事では、効率化が迫られている物流業界の現状や課題を確認し、それらを解決しうるソリューションのひとつである受発注システムを紹介してきました。実際の事例からも、非常に大幅な業務改善に繋がっていることがわかるかと思います。

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